囲炉裏で酒を呑む。
テーブルなどなく炉ぶちに新鮮野菜の漬物、中でも一番は人参、近隣で取れる鮎などを塩焼きにし、畑から採ってきた真緑のブロッコリーを添え、井戸に冷やしておいた酒を取り上げ水温で呑む、これが何の事はない囲炉裏スタイルの楽しみだと思う。
時にはみかん箱を両サイドの置き板をのせる、良くある行事事の応急テーブル。テーブルというものを考えると、つきないこだわりの世界になってしまう、しかしこれも大切な事だと思う。素材を限りなく活かして。
機会して木工作家と語らうと、「板を置くだけでテーブル」と言う、こんなに自然に考えられる作り手は、素材の表現に無理がなくしっかりしたものを作る、どの作品をみてもいいなと納得。話しだすと止まらない、材の話になれば尚のこと。言葉に酒がおんぶしますます酒がすすむ、柱時計が時の鐘を打つ・・・ボーン・・・ボーン。他に音というものはない、囲炉裏の薪は誰となく差し入れ、火を絶やすことともなく燃え続ける。囲炉裏の話か、テーブルの話か欲張りしてしまいました。
(母屋の囲炉裏端)
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