囲炉裏で酒を呑む。
テーブルなどなく炉ぶちに新鮮野菜の漬物、中でも一番は人参、近隣で取れる鮎などを塩焼きにし、畑から採ってきた真緑のブロッコリーを添え、井戸に冷やしておいた酒を取り上げ水温で呑む、これが何の事はない囲炉裏スタイルの楽しみだと思う。
時にはみかん箱を両サイドの置き板をのせる、良くある行事事の応急テーブル。テーブルというものを考えると、つきないこだわりの世界になってしまう、しかしこれも大切な事だと思う。素材を限りなく活かして。
機会して木工作家と語らうと、「板を置くだけでテーブル」と言う、こんなに自然に考えられる作り手は、素材の表現に無理がなくしっかりしたものを作る、どの作品をみてもいいなと納得。話しだすと止まらない、材の話になれば尚のこと。言葉に酒がおんぶしますます酒がすすむ、柱時計が時の鐘を打つ・・・ボーン・・・ボーン。他に音というものはない、囲炉裏の薪は誰となく差し入れ、火を絶やすことともなく燃え続ける。囲炉裏の話か、テーブルの話か欲張りしてしまいました。   
 (母屋の囲炉裏端)

ついつい、囲炉裏を見ると酒の話になってしまう。

3/23離れの囲炉裏に珍客が見えた。自称御殿場の、おてんば。あゆみちゃん。この方とは以前瀬戸の招き猫100人展に出展していた、野口さんを訪ねてきてくれた時に出会ったことがあり、一緒に食事をしたこともある、時期にこの囲炉裏に来るお約束をしていた。忘れずに尋ねてくれるとは嬉ものだ。以前会った時より少しお姉さんになった感じがする、オセロの中島知子さんにそっくりな方で、とてもいい感じのあゆみちゃん実に楽しい限りの人。この方温泉好きである。栃木になんどもなんども、バイクに乗って来ていたらしい。(事情は聞く由もないがそのバイクは姿を消したようだ・・・)と言う事で温泉は詳しい、那須のふもとのちいさな温泉まで知っていた、なにやら温泉に行くとすぐ友達100人出来るらしい。

ある温泉で知り合った人がいて、のちに友人を紹介するからと言われお会いしたそうです、なにやら危険な男の人だったと言いながら、さらりと交わしているところはバイクのローリング嬢だったのかな、あゆみちゃんが温泉の話に熱中している囲炉裏では、小枝が燃えちいさな炎が静かに静かに熾きになり、温かみを肌えと伝えてくれている。なんか、いいな〜、田舎やの囲炉裏に、あゆみちゃんは神妙に感動していた。きっとまたくるぞ。

お土産ありがとう。(離れの囲炉裏での談話)